1. 切削方向による制約


加工機械の特性上、3軸(X,Y,Z)にしか刃物は動けません。そのため、以下のような制約が生じます。

3軸の絵.png

加工に使用する機械は、 X・Y平面に対して上部からZ方向・1方向にカットするので部材の木口面に加工を施したい場合は、回転して切削するなどの工夫が必要になります。(一度の加工では不可)

機械加工特性.jpg

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EMARFでできる加工とできない加工

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2. 刃物による制約


加工で使う刃物(エンドミルやビットとも言います)は主に2種類です。

使う木材の厚みによって使う刃物長さが変わります。現在、EMARFで対応している刃物の直径は以下になります。

刃物の直径 対応厚さ 最小穴開け径
6.35mm (1/4インチ) 24mm以下 8mm
12.7mm(1/2インチ) 30mm以上 15mm

刃物特性.jpg

設計のポイント

穴を開けたい場合は、刃物の直径より少し大きな穴(上記表参照)であれば加工することができます。 また刃物の直径に合わせてフィレットの大きさが変わります。 切り抜きの際には、刃物の直径分の通り道ができます。

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フィレット

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3. 材料サイズの制約


EMARFで取り扱う板の大きさは、36板(サブロクバン)と48板(シハチバン)の2種類があります。

36板は910 mm ×1820 mm の大きさで、48板は1220mm × 2440mmです 。発注する際に、このサイズを意識してうまく部材を収められると効率が良いです。