このページでは、以下の項目について説明しています。
板の厚み
板の大きさ
エンドミル
ネスティング
出来ない加工について
現在EMARFで対応している板厚は、以下の5種類です。
12mm
18mm
24mm
30mm
36mm
また、板の厚みと種類が複数含まれる場合は、板の厚みごとにデータを分けて加工依頼してください。
CNCルーターは、エンドミルを高速で回転させながら移動することで部材を加工します。
穴を開けたい場合は、エンドミルの径より少し大きな穴であれば加工することができます。 またエンドミル径に合わせてフィレットの大きさが変わります。(フィレットについては3-2を参照)
切り抜きの際には、エンドミル径分の通り道ができます。
現在、EMARFで対応しているエンドミル直径は以下になります。 板の厚みによって自動で決まるため、指定することはできません。
6.35mm (1/4インチ)
対応板厚:12, 18, 24mm
12.7mm(1/2インチ)
対応板厚:30, 36mm
現在EMARFで対応している板サイズは、1820 × 910mm になります(今後対応サイズは拡大する予定です)。
板サイズは上記の通りになりますが、最大で 1820mm x 910mm のモデルを切削できるわけではありません。板材をShopbotにビスで固定するための余白を考慮すると、実際に切削できるモデルの最大サイズは 1820mm x 910mm よりも小さくなります。
EMARFでは板材四辺の縁の余白を15mmに設定しています。
また、モデル間の余白は 20 + ミルサイズ x 2
という計算式によって求めています。ここで数値の単位はミリです。
板材の縁の余白とモデル間の余白を考慮するとEMARFで切削可能なモデルの最大サイズは次のような計算によって得られます。
幅: 1820 - (15 * 2 + 20 + ミルサイズ * 2)
奥行き: 910 - (15 * 2 + 20 + ミルサイズ * 2)
ミルサイズは板厚によって異なります。板厚が24mm以下のときミルサイズは6.35mmになり、板厚が30mm以上のときミルサイズは12.7mmになります。
よって、板厚が24mm以下のとき切削可能な一つのモデルの平面サイズは最大約1757 × 847mmとなります。 板厚が30mm以上の場合は一つのモデルが約1744 × 834mmに収まるように設計する必要があります。
部材の最小サイズについては現在制限は設けられていません。
EMARFウェブサイトへ送信後、モデルのバウンディングボックスの長手方向が板材の長手方向と並行になるようにモデルが回転されます。そのため、EMARFウェブサイトへデータを送信する前に部材を最も長い幅(または高さ)となるようにあらかじめ回転をさせる、などして部材のサイズ内におさまるか確認していただく必要があります。
平面に展開された設計物を、加工する板サイズに合わせて並べることをネスティングと言います。EMARFではネスティングが自動的に行われます。
設計物を板に並べるとき、設計物同士の間隔はミルサイズ × 2 + 20mmとなるように配置されます。例えば、板厚が24mmの場合はミルサイズが6.35mmとなるため、6.35 × 2 + 20 = 32.7、つまり32.7mmが間隔の大きさとなります。板厚に対してミルサイズがどのように決定されるのか知りたいときは、同ページの「エンドミル」を参照してください。
また、板への配置は大きい設計物から行われていきます。
部材を手動で配置する機能もあります。以下では具体的な機能について説明します。
※この時、長手方向に沿うように回転させるとよいです。(短手だと割れやすいため)
穴あけ加工:エンドミルを垂直に下ろして加工する場合、焦げが発生してしまうため、6.35mmの場合は最低7.5mm、12.7mmの場合は最低15mmの直径の穴しか加工することはできません。
端材の出ない加工(極端に歩留まりの良い加工):EMARFではCNCルーターを使用して加工します。加工の際に、材料を加工機に固定します。その固定シロが必要なため、端材が全くでない加工はできません。 また、固定シロが不十分だと材料にブレが生じ加工精度が落ちてしまうため、加工の際には部材間に十分な距離をとる必要があります。 EMARFでは、システム側で自動的に部材を割付します。木取り図の作成は不要です。もし、自動で割付の収まりが悪い場合は、手動配置することもできます。
斜め加工:板に対して、垂直方向に傾斜をつけてカットすることはできません。