6. 材料について

6-1 | 材料の品質について

・材料によっては、±0.5mm程度厚さに誤差がある場合がありますのであらかじめご了承ください。

・合板のポケット加工の場合、積層の位置によって設計より1-2mm深くなる場合があります。

・湿気による木材の膨れ、反りが生じる可能性があります。

・乾燥による収縮、反りが起きることがあります。

・木材には個体差があり、データのレイアウトや形状によって節、われ、ヒビが表面に出る可能性があります。

・同じ材種でも、加工拠点によって色味・節などの個体差がある場合があります。

・配送中の扱い方によっては、表面に軽微な傷がつく可能性があります。

6-2 | 材種・板サイズ・金額について

材料については動画でも紹介しています。こちらもご覧ください。金額は材料の需給状況によって変動する場合があります。また、表示している金額はすべて税別です。

発注の際は一度に同じ厚みのものしか送信できないので、どうしても別の厚みにしたい場合は2回に分け、別のデータとして発注いただく必要があります。

※記載のない材料であっても調達可能な場合もあるため、気軽にご相談ください。

※ 記載している材料の価格はすべて目安になります。加工拠点の調達ルートや、市場価格によって価格の変動がありますので、最終的には加工拠点から届く見積書をご確認ください

【36板(1,820mm*910mmサイズ)】

※右にスクロールできます

材種/板厚

12mm

15mm

18mm

21mm

24mm

30mm

36mm

針葉樹合板

3,750円

4,500円

5,750円

8,000円

ヒノキ合板

7,500円

シナ合板

8,500円

10,750円

13,750円

15,000円

17,130円

22,500円

シナ共芯合板

12,500円

16,000円

18,500円

22,500円

25,000円

32,500円

ラワン合板

(ラワン芯)

5,880円

7,250円

9,000円

10,500円

12,250円

16,250円

ラワン合板

(ファルカタ芯)

4,630円

5,880円

7,130円

7,880円

9,250円

無垢ボード(スギ)

7,880円

無垢ボード(ヒノキ)

15,000円

ラジアタパイン集成材

9,250円

15,000円

杉CLT(片面化粧)

20,000円

20,000円

MDF

4,380円

6,630円

8,750円

11,500円

【48板(2,440mm*1,220mmサイズ)】

※右にスクロールできます

材種/板厚

12mm

15mm

18mm

21mm

24mm

30mm

36mm

ラワン合板

(ラワン芯)

11,880円

14,630円

17,500円

21,250円

25,000円

38,750円

ラワン合板

(ファルカタ芯)

8,250円

10,000円

12,380円

14,130円

16,250円

シナ合板

15,630円

20,000円

23,750円

26,250円

31,250円

33,750円

シナ共芯合板

30,000円

33,750円

40,000円

カラーMDF

23,440円

【一部の集成材(2,440mm*500mmサイズ)】

材種/板厚25mm30mm

タモ集成材

22,500円

25,000円

ナラ集成材

37,500円

41,250円

ゴム集成材

15,380円

18,750円

6-3 | 各材種の特徴について

針葉樹合板

製造方法・材の性質:合板(薄い板を上下に何層も重ね合わせたもの)

色味: やや黄色い

表面の質感:ややざらつきがある・節がある

メリット:比較的安価である・加工しやすい・構造的強度がある

設計時の注意点:

節部分が欠ける可能性がある

ポケット加工時は仕上がりの面にばらつきがあります

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ヒノキ合板

製造方法・材の性質:合板(薄い板を上下に何層も重ね合わせたもの)

色味:やや白い

表面の質感:ややざらつきがある・節がある

メリット:比較的安価である・柔らかく加工しやすい

設計時の注意点:

①節部分が欠ける可能性がある

②節が多いことがある(参考画像1)

ポケット加工時は仕上がりの面にばらつきがあります

参考画像:

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シナ合板

製造方法・材の性質:合板(薄い板を上下に何層も重ね合わせたもの)

色味:白い

表面の質感:さらっとしている・節がなく均一

メリット:表面が綺麗・塗装しやすい

設計時の注意点:

①繊細な形状は欠けや剥がれがやや出やすい。特に90度角や鋭角部分で起こりやすく、尖った部分にはr3.5以上の丸みをつけることを推奨する(参考画像2)

②塗装などをしないと表面が柔らかく傷が目立ちやすい。水に濡れただけでシミになりやすいので塗装を推奨する。

③小口の積層数が板によってばらつきがあるため、気になる場合は小口テープで対処する方法もある。

参考画像:

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シナ共芯合板

製造方法・材の性質:合板(薄い板を上下に何層も重ね合わせたもの)※通常のシナ合板と違い、中間の積層部分にもシナを使用しているものをシナ共芯合板と呼ぶ。

色味:白い

表面の質感:さらっとしている・節がなく均一

メリット:表面が綺麗・塗装しやすい 小口が均一で、美しい

設計時の注意点:

①繊細な形状は欠けや剥がれがやや出やすい。特に90度角や鋭角部分で起こりやすく、尖った部分にはr3.5以上の丸みをつけることを推奨する(参考画像2)

②塗装などをしないと表面が柔らかく傷が目立ちやすい。水に濡れただけでシミになりやすいので塗装を推奨する。

③小口の積層数が板によってばらつきがあるため、気になる場合は小口テープで対処する方法もある。

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ラワン合板(ラワン芯)

製造方法・材の性質:合板(薄い板を上下に何層も重ね合わせたもの)

色味:赤っぽい・白っぽい

表面の質感:さらっとしている・節がなく均一 ※規格としてはT1を使用しております。

メリット:表面が綺麗・塗装しやすい・耐水性が高い

設計時の注意点:

①繊細な形状は欠けや剥がれがやや出やすい。

②赤みが強いものや黄色みが強いものなど、製造時のロットが違うと色のばらつきがおおきい(通常ロットは極力そろえた形で加工します)

③裏表があり、表の方が比較的美しい。裏面はまれに色むらがあったり細かな割れがあったりすることがある(画像参考)

参考画像

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ラワン合板(ファルカタ芯)

製造方法・材の性質:合板(薄い板を上下に何層も重ね合わせたもの)※積層部分をファルカタと呼ばれる材料で埋めたものになります。

色味:赤っぽい・白っぽい

表面の質感:さらっとしている・節がなく均一 ※規格としてはT1を使用しております。

メリット:表面が綺麗・塗装しやすい・安価である

設計時の注意点:

①強度が高くないため、荷重が強くかかる部分や強度が必要になる部分には使わないことを推奨

②繊細な形状は欠けや剥がれがやや出やすい。

③赤みが強いものや黄色みが強いものなど、製造時のロットが違うと色のばらつきがおおきい(通常ロットは極力そろえた形で加工します)

④木口の毛羽立ちが抑えにくいため、バリ取り後でも若干の毛羽立ちが残る場合があります。

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無垢ボード(スギ)

製造方法・材の性質:幅はぎ材(無垢板を横方向につなぎ合わせたもの)

色味:濃い茶色

表面の質感:さらっとしている・板の継ぎ目が見える

メリット:無垢板のように見え、木材らしさがでやすい・接着材の使用部分が少なく人体にも優しい

設計時の注意点:

①節部分が欠ける可能性がある(参考画像3)

②板の継ぎ目で欠けや割れが起きやすいので、繊細な形状や部材の配置方向に注意(参考画像4,5)

参考画像:

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無垢ボード(ヒノキ)

製造方法・材の性質:幅はぎ材(無垢板を横方向につなぎ合わせたもの)

色味:やや白い

表面の質感:さらっとしている・板の継ぎ目が見える

メリット:無垢板のように見え、木材らしさがでやすい・接着材の使用部分が少なく人体にも優しい

設計時の注意点:

①節部分が欠ける可能性がある(参考画像3)

②板の継ぎ目で欠けや割れが起きやすいので、繊細な形状や部材の配置方向に注意(参考画像4,5)

参考画像:

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ラジアタパイン集成材

製造方法・材の性質:集成材(無垢板を縦・横方向につなぎ合わせたもの)

色味:やや白い

表面の質感:さらっとしている・板の継ぎ目が見える

メリット:表面が綺麗で木材らしさがでやすい

設計時の注意点:

①板の継ぎ目で欠けや割れが起きやすいので、繊細な形状や部材の配置方向に注意(参考画像4)

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杉CLT

製造方法・材の性質:CLT(ひき板を交互に並べ強度が高く、表面は無垢材の仕上がりのように見える)

色味:褐色

表面の質感:さらっとしている・板の継ぎ目が見える

メリット:無垢板のように見え、木材らしさがでやすい・頑丈・小口の積層が独特で化粧としても利用される

設計時の注意点:

①板の継ぎ目で欠けや割れが起きやすいので、繊細な形状や部材の配置方向に注意

②特に尖った先端部分で中間積層部分の欠けが生じやすいため注意(参考画像6)

参考画像:

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MDF

製造方法・材の性質:ファイバーボードの1種で、木材チップを溶かし合成樹脂と混ぜたものを成型したもの

色味:黄みがかった茶色

表面の質感:さらさらしている

メリット:表面が均一で節がない・仕上げの研磨がほぼ不要・反りや乾燥による変形が少ない

設計時の注意点:

①湿気には弱いため、水気のあるところでそのまま使用するのには向かない(ウレタン塗装など必要)

②強度はそこまで高くないため、負荷が強くかかったり構造に関わるようなところには不向き

③強度がそこまで高くないため、細い形状や繊細な形状の場合、負荷がかかると簡単に割れる

④ビスやネジが効きにくいため、専用品を使うかそのほかの方法で接着する必要がある

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カラーMDF

製造方法・材の性質:ファイバーボードの1種で、木材チップを溶かし合成樹脂と混ぜたものを成型したもの

色味:ブラック・グレー・ブルー・レッド・イエローの5色

表面の質感:さらさらしている

メリット:表面が均一で節がない・仕上げの研磨がほぼ不要・反りや乾燥による変形が少ない

設計時の注意点:

①湿気には弱いため、水気のあるところでそのまま使用するのには向かない(ウレタン塗装など必要)

②強度はそこまで高くないため、負荷が強くかかったり構造に関わるようなところには不向き

③強度がそこまで高くないため、細い形状や繊細な形状の場合、負荷がかかると簡単に割れる

④ビスやネジが効きにくいため、専用品を使うかそのほかの方法で接着する必要がある

作例

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タモ集成材

製造方法・材の性質:集成材(無垢板を縦・横方向につなぎ合わせたもの)

色味:淡い茶色

表面の質感:さらっとしている・板の継ぎ目が見える

メリット:表面が綺麗で木材らしさがでやすい・反りの発生が少ないので棚、テーブル、カウンターなどの天板に向いている

設計時の注意点:

板の継ぎ目で欠けや割れが起きやすいので、繊細な形状や部材の配置方向に注意(参考画像4)

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ナラ集成材

製造方法・材の性質:集成材(無垢板を縦・横方向につなぎ合わせたもの)

色味:淡い茶色

表面の質感:さらっとしている・板の継ぎ目が見える

メリット:表面が綺麗で木材らしさがでやすい・反りの発生が少ないので棚、テーブル、カウンターなどの天板に向いている

設計時の注意点:

板の継ぎ目で欠けや割れが起きやすいので、繊細な形状や部材の配置方向に注意(参考画像4)

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ゴム集成材

製造方法・材の性質:集成材(無垢板を縦・横方向につなぎ合わせたもの)

色味:やや白い

表面の質感:さらっとしている・板の継ぎ目が見える・硬い

メリット:表面が綺麗で木材らしさがでやすい・反りの発生が少ないので棚、テーブル、カウンターなどの天板に向いている

設計時の注意点:

板の継ぎ目で欠けや割れが起きやすいので、繊細な形状や部材の配置方向に注意(参考画像4)

6-4 | その他の注意事項

板の表裏について

CLTやラワン合板などの場合は、材料の表裏によって質感が異なることがあります(通常は表面が比較的きれいな方)。基本的には加工データを生成した際に上を向いている面が材料の表面となるため、もし指定がある場合は加工依頼時の備考欄でご希望をお伝えください。

合板の積層について

現状の合板の規格では、積層する枚数や芯材の原料は厳密に決まっていません。 同じ規格のものでも、 積層数が5枚のものと7枚のものがあったり、あるいは芯材の色味が変わるなどが起こりえます。(以下3つの画像は同じシナ合板です。)‌なるべくロットをそろえる形で同一加工内では積層数や色味を揃えるようにしますが、必ずしも保証はできませんので、あらかじめご了承ください。

※画像は株式会社アサヒより拝借

合板のポケット加工の仕上がりについて

合板のポケット加工の場合、積層がコントロールできないため綺麗にならない場合があります。

最終更新