EMARF Guide
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EMARFを使いこなす(基礎編)
1. サービスご利用の流れ
2. 加工制約と設計時の注意点
3. データのアップロード方法
4. ソフト別設計チュートリアル
5. アップロード後の操作方法
6. 材料について
7. 加工について
8. 仕上げオプションについて
9. 塗装オプションについて
10. 面取りオプションについて
11. 梱包・配送・納期について
12. 料金と支払いについて
12. 組立・塗装などのコツ
13. FAQ/うまくいかないとき
EMARF用語集
EMARFを使いこなす(応用編)
EMARF応用テクニック
活用事例noteまとめ
最新情報(Instagram・Twitter)
過去の情報
GitBook
上で動作しています
4. ソフト別設計チュートリアル
4-0 | 板から作る家具・プロダクトを知る
EMARFは、3軸CNC加工機と呼ばれる木材を加工する機械にデータを送信することで加工を行います。機械の特徴を知ることでデザインの幅が広がることでしょう。
設計に取り掛かる前に、EMARFでの加工に適した設計や家具・プロダクトはどのようなものかを解説します。
EMARFは、板で組み立てられる家具・プロダクトの製作に向いています。
ex1.) 木の板から組み立てるスツール
ex2.)木の板から組み立てる本棚
ex3.)木の板から組み立てる机
また、名作家具にみられる曲面加工を伴うプロダクトを作ることは機械加工技術上は可能ですが、2021/4/6現在、EMARFでは非対応となっております。対応すべく開発検討を鋭意進めております。今しばらくお待ちくださいませ。
ex4.) shopbot(3軸CNC加工機)を用いて加工した椅子
2次元の板から曲面を作る手法に、ワッフル工法というものがあります。
曲面をグリッド状に分割して2次元部材の組み合わせで疑似的な曲面をEMARFで作ることが可能です。興味のあるかたは
こちら
の事例もあわせてご参照ください。
4-1 | 揺れる形と揺れない形
今からご紹介するのは箱の形を例に材料同士を組み合わせたときに揺れないか、または倒れないかを防ぐために考えるべき項目です。あくまで一例でありEMARFのサービスに限らずこの他にも多くの組み合わせ方があるということを念頭に置いてご覧ください。
例えば横方向
このように、材料同士を辺だけで接合すると、抵抗する力が弱いです
そのため以下のように揺れに対抗する部材を1つ考えておきましょう
4-2 | 接合部をつくる
接合の方法
パーツを組み合わせて家具を制作する際に、最も重要なポイントは接合の方法です。接合の方法には様々あり、ビス止め、金物ジョイント、木組みと大きく3つあります。
初心者の方は、まず初めにビス止めや金物ジョイントを使った家具の製作をおススメしますが、EMARFでは、複雑な形状の加工が可能なので是非木組みの家具にも挑戦してみてはいかがでしょうか?
EMARFでつくる木組み家具の2つの基本構成パターン
ではここで、代表的な木組みを2つのパターンとして紹介します。
※既に組み方も考えてある方は次の章をご覧ください。
① サンドイッチ
以下の家具は3つの役割を持った部品で構成しています。青と緑の部材はそれぞれ縦向きと横向きに組み合うように準備します。赤の部材を青と緑の2つに対し両側からサンドイッチするように嚙合わせて完成です。
②あいかき+板
赤と青2枚の板をあいがきという手法で半分ずつ切り欠いた状態で咬み合わせ、上から板(黄色)を乗せて固定する方法です。
木組みのディテール5パターン
上記で紹介したように、部材同士が細かくどのように組み合わされているかディテールを5種類紹介します。このほかにも無数にありますので自分だけの組み方を考えてみるのも良いでしょう。
1 あられ組み
2 合い欠き
3 ほぞ組み
4 込み栓
5 貫き通し
木組みに関してはRhinocerosのEMARFのプラグインを使うことで、簡単に接合部を生成することができます。RhinocerosはVUILDでも販売代理店として対応しておりますので、ぜひ検討してみてはいかがでしょうか。
4-3 | 3Dソフトを用いた手法(Rhinoceros)
正確な3Dデータのつくり方
EMARFでデータを入稿すると、3Dで作成したデータ通りに加工されます。なので、
間違ったデータを作るとそのまま間違った加工になる
ので、正確なデータを作ることが大事です。ここではいくつかの気を付けるポイントをご説明します。
POINT① モデル単位が『ミリメートル』になっているかチェック!
EMARFではミリメートルでサイズを決定しています。寸法のモデル単位が異なると、EMARFに送信できないので注意が必要です。
POINT② 閉じたデータを作ることを意識しよう!
一見閉じている線やポリサーフェスでも開いている場合があります。EMARFは閉じたデータでないと送信できません。しっかりとデータ確認の上、 開いていた場合は『showEnds』を用いて開いた端点を確認して閉じましょう
POINT③ 同一平面上のデータを作ろう!
3Dビューで線を引くと、同一平面でない線データができる場合があります。『投影』ボタンをクリックすると、同一平面上に線を描くことができます。
POINT④ 接合部生成した後は、オブジェクトデータをきれいにしよう!
基本的には
押し出し
が有効です。
mergeallface
もしくは
facemerge
をしておくことをお勧めします。
POINT⑤ BlockインスタンスはEMARFで送信できないので注意!
Rhinocerosでは
ブロックインスタンス
という機能が使えますが、EMARFにて送信することができません。
プラグインで接合部をつくる
Mac版は
こちら
テキスト版(以下)も合わせてごらんください
接合部生成
EMARFで対応している接合部について説明しています。
ほぞ組み
あられ組み
相い欠き
※現状、プラグインでの接合部生成をサポートしているのはRhinoceros版のみとなります。
※オフセット値について
適切なオフセット値は、接合部により異なります。 板同士の接触面積が大きいほど、オフセット値を大きくすることを推奨しています。 接触面積は、ほぞ組み<あられ組み<相い欠きの順で大きくなる傾向です。 (オフセットについての詳細は、
4-3-4オフセットとフィレット
参照して下さい)
相い欠き
Rhinocerosコマンド: emJointAigaki
交差している部材を切り欠きます。
※注意点
2つの部材は直交して交差している必要があります。
部材は板材を選択して下さい。
部材同士は、奥行き方向で6mm以上重なっている必要があります。
部材は必ず直交するようにしてください。斜めにして加工することはできません。詳しくは加工の制限>>
できない加工について
またはこちらの
動画
をご覧ください。
オフセットの値を入力します。嵌合部はピッタリの寸法では嵌りません。かならずクリアランスを0.3~0.8mm取ってください。
あられ組み
Rhinocerosコマンド: emJointArare
部材同士が接する面に、ほぞを最大数生成します。 ※ほぞの幅の最小値は、オス板(ほぞができる板)の厚みです。 ※あられ組みを生成するには、オス板とメス板が接する幅がオス板の厚みの3倍以上必要です。
※注意点
2つの部材は、面が接している状態でモデリングして下さい。重なっている、または離れている場合はエラーとなります。
部材同士は直交している必要があります。
部材は板材を選択して下さい。
部材は、オス板(ほぞができる板)、メス板(ほぞ穴ができる板)の順で選択して下さい。
閉じたポリサーフェスのオスの部材とメスの部材を面がぴったり合うように準備して、選択します。
オフセットの値を入力します。
ほぞ組み
Rhinocerosコマンド: emJointHozo
部材同士が接する面に、指定した数のほぞを生成します。 接する面が複数ある場合は、各面ごとにほぞの数を指定します。 ※ほぞの幅の最小値は、オス板(ほぞができる板)の厚みとしています。 ※ほぞ組みを生成するためには、オス板とメス板が接する幅が、ホゾの幅の最小値の3倍以上(オス板の厚みの3倍以上)必要です。
※注意点
2つの部材は、面が接している状態でモデリングして下さい。重なっている、または離れている場合はエラーとなります。
部材同士は直交している必要があります。
部材は板材を選択して下さい。
ほぞの長さは正の値かつ部材の厚さより小さい必要があります。
部材は、オス板(ほぞができる板)、メス板(ほぞ穴ができる板)の順で選択して下さい。
T字などに配置した雄、雌の閉じたポリサーフェスを準備します。
部材のオフセットを入力します
また、ほぞの本数を変更することもできます。
板で作れることを確認する
平面展開
emAlign:部材をXY平面に展開します。このコマンドは部材が合板にどの程度の枚数に収まるのかを大まかに見積もったり、のちに使用するemCAM2D,またはemCA3Dコマンドを使ってブラウザにデータを送信するために使います。
※データを送信後にEMARFウェブサイトにて、自動的に安全な切削がなされるような部材配置となりますので、Rhinoceros上で敷き詰め直す作業はしなくてよいです。
フィレットとオフセット
内側の角がまるくなる
例えば絵画を飾るために額縁をEMARFで切り出すとしましょう。
絵画をはめ込むためにこのような四角形のデータを作ったとします。
するとデータは角が直角でも、実際に切り出すと通常はこのように角が丸くなってしまいます。
絵画の角がもとから丸くなっているものならばうまくはまるはずですが、これでは角がぶつかってはまりません。加工の種類でいくつかご紹介しましたが切り出す線は内側の角が基本的にはまるくなり (
Rがつく
といい)ます。
機械では刃物の軌道を上から見ると回転しているため、どうしてもそうなってしまうという特徴だということは念頭においてください。
とはいえ、例えば木組みなどで部材を直角に組み合わせたい場合があるとします。同様にRのついた部分が互いにぶつかってしまうので、一番奥まではまりきらないような事態がおこってしまいます。
その時にあると便利なのが
フィレット
です。
直角を出したいときにフィレットを使う
フィレットを使い刃物を奥までわざと少し切り込むことで、直角がぴったりかみ合うようにつくることができます。切り出すときの材料の厚みによって刃物の直径は違うので注意してください。フィレットの代表的な形状は「
T ボーンフィレット
」や「
ドックボーンフィレット
」です。
フィレットを見えないよう隠して使いたい場合、板の差し込む方向に沿うようにフィレットをかけると、くみ上げた際にフィレットの穴を隠すことができます。
フィレット形状の種類を選択し、自動で内角部分にフィレットを適用させることができます。(一部のソフトを除き、図面で作図する必要はありません)
フィレットコマンド
コマンドラインにそれぞれ以下のコマンドを使うと、選択した部材全体へ一気にフィレットを適用することができます。入力するとフィレットのタイプを選択できるので、以下のイメージに当てはまるフィレットのタイプを入力して使用してください。なお、一部分だけフィレットのかけ方を変えたい場合は、ご自身でモデリングしていただく必要があります。
emfillet2D:XY平面に平らになるよう配置されたサーフェスにフィレットを適用します。
emfillet3D:XY平面に平らになるよう配置された閉じたポリサーフェスにフィレットを適用します。
※動作は
こちら
フィレットの種類と入力数値
ただし、切り欠きが細い場合にフィレットをつけると、フィレット同士の間が近くなりすぎてしまい、想定より切れ込みが長くなってしまうことがあります。バリ取りの研磨をするとさらに間の部分が減りやすくなるため、
3mm以上の切り残し
をお勧めします。
以下はあいがきを同じ厚みの部材で使用し、フィレットをかけた想定です。
厚さ12mm H型
全く残らないので嵌合部が緩くなってしまいます
12mmドッグボーン型
3mm程度残りますが、やすり掛けで削られてしまいます
30mmH型(フィレット形状の右から2番目)
使えないことはないですが、かみ合う面積が少ないので弱くなります
可能であれば、このように逃げ道をつくることをお勧めします
18mmH型
ピッタリの寸法では嵌らない(オフセットを使う)
これまで紹介したフィレットをつければ、部材がきちんとかみ合うかというと、それだけでは足りません。
木材同士の接合では、板厚の誤差や摩擦が生じるため、寸法の遊びを考える必要があります。そのため、加工図面では接合部分(ホゾなど)の寸法を設計図面より大きくとる必要があります。この遊びを
オフセット
と呼びます。
オフセットは大きすぎず、小さすぎずの数値にする必要があります。大きすぎるとゆるくなってしまい、小さすぎると嵌め合わせることが出来なくなってしまうためです。そのため、きつすぎず、ゆるすぎない最適なオフセット値を設定する必要があります。
標準的なオフセット値は
0.1~0.5mm
になりますが、施工条件や加工する材種など与条件により最適な値は変わります。最適なオフセット値についてはご相談ください。 なお、モデリングソフトで事前に処理しておく必要があります。オフセットをかけていないと絶対に嵌りません。Rhinocerosのプラグインではオフセットに関するコマンドも用意してあります。
オフセットコマンド
emFingerJointOffset2D
emFingerJointOffset3D
プラグインでEMARF(Web)にデータ送信する
送信する前に最後にチェックしましょう
最終確認
【輪郭加工の場合】
☑切り抜きかポケットかの違いは間違っていないか ☑間違って閉じていない線がないか
【かみ合わせがある場合】
☑フィレットは適切なところについているか
☑オフセットは雄か雌どちらかに設定されているか
☑オフセットは厚み方向に対してもかけられているか
CAM
サーフェスやポリサーフェスを板に割り付けし、EMARFサイトに送信して加工コードを生成します。
emarf:部材をEMARFサイトに送る 「溝のための曲線を選択してください。 」溝彫りがある場合は、溝になる中心線を選択します。溝の太さは使用するエンドミルの直径になります。 「穴のためのポイントを選択してください。」穴あけがある場合は、穴をあける中心点を選択します。穴の直径はエンドミルの直径になります。 メニュー画面が立ち上がります。
emCAM2D:emalign などで平面展開された2D形状(サーフェス)をEMARFサイトに送る
emCAM3D:emalign などで平面展開された3D形状(ポリサーフェス)をEMARFサイトに送る
emCAM2D, emCAM3Dでデータを送るとき、部材はXY平面に平面展開されている必要があります。
ポケットのある部材はプラグインの内部処理で判別しています。EMARFに送り加工データを生成したとき、プレビュー画面では可視化の都合上、実際のポケット深さと若干異なるように見える場合があります。
サンプルファイルを見てみよう
210406_EMARFWS_資料用仮.3dm
10MB
Binary
Rhinnocerosサンプルファイル
次の章にお進みください
5. アップロード後の操作方法
4-4 | 2Dソフトを用いた手法(Illustrator)
https://www.youtube.com/watch?v=UrIY3U2DVpo&list=PL-J_KWPIDYl3n13oWRXLFf5ENCwnUvcUm&index=1
www.youtube.com
Mac版は
こちら
正確な2Dデータをつくる
POINT①
寸法を はかる
作りたいもののイメージを集め、スケッチブックなどに書き込んでみましょう
その際忘れてはならないのが、材料の寸法です 縦、奥行、高さをそれぞれ確認してゆきましょう
(資料提供
:numadashiori
)
POINT②
正面・側面・上面から見た展開図をつくる
部材がどのように組み合わさるか、アートボードに描いてゆきます 色を変えるとわかりやすいです
(資料提供
:numadashiori
)
色で加工種類を分ける
材料の厚さ選択
材料の厚さを選択します。
ポケットや溝掘り加工(必要な場合)
深さを設定することで、ポケットや溝ぼり加工(深さ設定)ができます。
ポケットや溝ぼり加工についてはこちらの
動画
で解説しています。
事前準備
どちらも
共通で
深さ
を設定するために
色のデータ
を扱います。
1.
ファイルからドキュメントのカラーモードを確認します。CMYKかRGBの色で指定します。
2. ウインドウ>
カラーパネル
を開きます。
外側を切り出すための
閉じた線
(切り抜く際、パスの外側を切るか内側を切るか判断するため)を重ねて使用します。
溝掘り加工
1.
線やカーブ
(ペンツール、ブラシツール、鉛筆ツールなどを使った、外側や内側の概念がない線)を使います。線の色を
青
CMYKで( C: 100, M:90, Y:0, K:0)RGBで(R:0 G:0 B:255 )
と設定します。
※この時ウインドウ>>スウォッチライブラリ>>初期設定スウォッチ>>プリントを出しておくと4つあるスライダーを変更する必要がなく、直ぐに設定できて便利です。
2.溝ぼり加工する線を選択して
深さ設定
を押し、
正の整数
を入力してOKを押します。(板の厚みより少ない値を入力してください。)
ポケット加工
1.
ポケット加工するための
閉じた線
を選択し、線の色を
赤CMYKで(C: 0, M:100, Y:100, K:0)RGBで(R:255,G:0,B:0)
と設定します。
1.
この時スウォッチライブラリ>>初期設定スウォッチ>>プリントを出しておくとすぐに設定できて便利です。
2.
ポケット加工するパスを選択して
深さ設定
を押し、
正の整数
を入力してOKを押します。(板の厚みより少ない値を入力してください。)
ポケット加工する範囲に島状に残したい図形がある場合、パスの線の色を
オレンジCMYK(C: 0, M:75, Y:100, K:0)RGB(R:241, G:90, B:36)
とすることで、ポケット加工されない箇所を作ることができます。
Aの文字をポケット加工したい場合の中央の三角形の部分となります
三角形の部分のみ線の色をオレンジにします
接合部の描き方とオフセット(Illustrator)
接合部があるプロダクトを製作する際には、下記の手順にならって、接合部を作りましょう。
プラグインを用いたフィレットの生成
フィレットタイプを選択します。
フィレット生成を押すことで選択された線にフィレットが作成されます。外側を切削する場合か、内側に切り抜きをやポケット、溝掘りをしたい場合によってフィレットのかかりかたが異なります。
※フィレットとは?
外側の場合
閉じた線を準備・選択し、フィレット生成を押す
選択されている線の角から 外側の角度が180°以下のところにフィレットが適用されます
内側に切り抜きをやポケット、溝掘りをしたい場合
外形線と、内側の閉じた線(外側の線の内側に収まる)を準備します
内側の閉じた線を重ね順>>最前面に来るようにします
パスファインダーの「前面オブジェクトでくり抜き」を押し 複合パスにします
フィレット生成を押すと、内側の線の内角が180°以下の角にフィレットがかかります上記は90°<180°であるため
フィレットが作成されたオブジェクトは以下のどちらかの方法でフィレットの必要ない部分を修正できます。
1.グループ化されているのでグループ解除>>必要なフィレット以外を削除する。
2.ダブルクリック(ダイレクト選択ツールを使う)して必要のないフィレットを選択して削除する。
このようなケースはあまりありませんが
パスファインダーの「前面オブジェクトで型抜き」でフィレットと本体を複合パスにします。
プラグインでEMARF(Web)にデータを送信する
送信する前に最後にチェックしましょう
☑
刃物が通過できず細すぎるところはないか
☑プラグインを使用する場合にファイルは外部からインポートしたファイルを使っていないか(fusion360やIllustratorでは外部ファイルが使用できないことがあります)
☑プラグインは最新のものを使っているか
☑バージョン対応しているモノを使っているか、間違っていないか
【輪郭加工の場合】
☑切り抜きかポケットかの違いは間違っていないか ☑間違って閉じていない線がないか
☑カーブの場合は頂点数を調整してあるか(Illustratorなど)
【かみ合わせがある場合】
☑フィレットは適切なところについているか
☑オフセットは雄か雌どちらかに設定されているか
☑オフセットは厚み方向に対してもかけられているか
1
. 切り出す外形線は
最背面
とし、溝掘りの線や、ポケット加工の閉じた線と
同時に選択
します
。(
外形線の中に 溝掘りの線が入るようにしてください。)
2.
EMARFに送信
を押します。
データ作成時の注意点
※フィレットがある場合「前面オブジェクトで型抜き」を忘れてしまうと、フィレットと本体が別の部品として扱われたまま、加工データが生成されてしまいます。絶対に忘れないでください。
複合パス
ドキュメント上の選択されたオブジェクトがEMARFサイトに部材の加工データとして送信されます。
他のソフトウェアで作成したデータをIllustratorで読み込みEMARFへ送ると、Illustrator上の元データとEMARFで生成した加工データの形状が変わってしまう場合があります。この場合はペンツールで元データをなぞり新しくパスを作成すると解決されることがあります。
Illustratorは vector-based なので、形のラインの判定は下記の画像のようになります(真ん中の青い線)。線の太さをいくつにしても座標は変わりません。
曲線がうまく反映されない場合
ペンツールで作ったベジェ曲線などはシステムの都合上、自動的にポリラインに変換されますが、部材の形や大きさによっては変換後に角ばってしまう場合があります。
そのまま送った例:内側に丸くなっていく曲線が角ばっている
対策として
1.
角ばった部分のみを一度本体から切り離します。ダイレクト選択ツールで切り離したいカーブの始点と終点の角2か所を選択し、「選択したアンカーポイントでパスをカット」を使います。
切り離すと選択ツールでこのように一部を切り離すことができるようになります
2. 切り離した曲線を選択し、オブジェクト>>パス>>アンカーポイントの追加を押します。
ダイレクト選択ツールを選択しておくと、カーブの点(アンカーポイント)が追加された状態で表示されます。
3. 最後に切り離した線と本体を同時に選択し、連結します
形や大きさによりますが、EMARFに送ると、滑らかになります。
滑らかさが足りない場合は、Illustratorに戻って
1.
対象の線分を切り離し
2.
アンカーポイントの追加
3.
本体と連結して送信し直し
を繰り返します。アンカーポイントの追加は
やりすぎると計算処理が重く
なってしまい、その分の時間がかかりますのでご了承ください。対象の線分を切り離しをするのは全体に不必要にアンカーポイントが追加されないためです。
追加2回目
追加3回目
エラー対策(ここからは原因調査中です)
・CMYKにしても加工ファイルが生成できない場合
>対策としてプロパティから、ungroupを押してみてください。
・ほかのソフトからインポートしたDXFファイルを送ろうとして不具合が起きる場合
>Illustratorの新規ファイルをつくってコピー&ペーストしてみてください。できない場合もありますのでご了承ください。
サンプルファイルを見てみよう
0414_em_tutorial.ai
1MB
Binary
サンプルファイル
また、
ここまでの木組みを使って実際に作られたこともあるテンプレートもあり、Illustratorを使った
モデリングの過程も公開
していますのでよければそちらもご覧ください。
次の章にお進みください
5. アップロード後の操作方法
4-5 | dxfアップロードを用いた手法
正確な2Dデータをつくる
DXFファイルであれば、サイトログイン後に直接加工ファイルに変換することができます。ただし、嵌合部がある場合はフィレットやオフセットを考慮しなければなりません。
基本的なDXFデータの作成方法
DXFファイルを準備します。Upload可能なファイルの条件として3点あります。
1.閉じた線であること
2.内側の線がはみ出していないこと
3.ポケット加工などの掘り込みをする場合はエンドミル径が入るサイズの線であること
レイヤーで分ける加工の深さと種類
ポケット加工(貫通させない加工)の場合の使用方法
DXFアップロード機能では、レイヤ名を指定の方法に従って編集することで、貫通させない加工(ポケット加工)を行うことができます。
以下それぞれの形状のパターンの場合の、レイヤ名の指定の仕方について説明します。
例としてAdobe Illustratorを使用していますが、基本的にはどの設計ツールでも変わりません。
単一のポケットの場合
【イメージ】
【手順】
1.
「po○○mm」という文字をタイトルに含めたレイヤーを作成する(○○には彫りたい深さを板厚を超えない範囲で入力、その他の文字が含まれていてもOK)
2.
ポケット加工をしたい部分の外形線を、上記で作成したレイヤーに割り当てる
例:12mmの深さのポケットを作成したい場合
その他の複雑なポケット形状については、
こちら
を参考してください。
フィレットとオフセット
何かに取り付ける場合、
フィレットとオフセット
をかける必要があります。リンクを参考にご自身でデータを編集していただく必要があります。
dxfでデータの書き出し
ファイルを書き出します ソフトによって異なるため、一概には解説できませんが切り出したい部材のデータのみがファイルに入っているようにご留意ください。
マイページからdxfアップロード
ログイン後プラグインDLの下にあるDXF Uploadを押します。
アップロード画面に切り替わるのでファイルを選択またはドラッグアンドドロップしてください。
プルダウンメニューから板の厚みを選択し、完了を押します。
5. アップロード後の操作方法
4-6| その他の対応ソフトを用いた手法
Fusion360
使い方
ツールからEMARFコマンドが表示されていることを確認してください。
emCAM2D
emCAM2Dはスケッチを部材データとして送信するコマンドです。XZ平面上(Yの高さは0)にモデリングしたスケッチを選択し、OKを押すと送信されます。
emCAM3D
emCAM3DはXZ平面上に水平なボディを部材データとして送信するコマンドです。
こちらのコマンドはYの高さが0でなくとも送信することができますが、斜めに回転した部材は送ることができません。
ポケット加工がある場合は、Y軸のプラス側に表面が向くようにします。(ポケット加工については
こちら
か
動画
で解説しております。)
フィレットが必要な場合は作成>>Dogboneを選び、Tool Diameter(直径)に6.35mm または12.7mmとなるようにします。詳しくは
加工の特徴
より適切な直径を入力してください。
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3. データのアップロード方法
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5. アップロード後の操作方法
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目次
4-0 | 板から作る家具・プロダクトを知る
4-1 | 揺れる形と揺れない形
4-2 | 接合部をつくる
4-3 | 3Dソフトを用いた手法(Rhinoceros)
正確な3Dデータのつくり方
プラグインで接合部をつくる
板で作れることを確認する
フィレットとオフセット
プラグインでEMARF(Web)にデータ送信する
サンプルファイルを見てみよう
4-4 | 2Dソフトを用いた手法(Illustrator)
正確な2Dデータをつくる
色で加工種類を分ける
接合部の描き方とオフセット(Illustrator)
プラグインを用いたフィレットの生成
プラグインでEMARF(Web)にデータを送信する
サンプルファイルを見てみよう
4-5 | dxfアップロードを用いた手法
正確な2Dデータをつくる
レイヤーで分ける加工の深さと種類
フィレットとオフセット
dxfでデータの書き出し
マイページからdxfアップロード
4-6| その他の対応ソフトを用いた手法
Fusion360