EMARFのDXFアップロード機能を使うと、DXFと呼ばれるデータ形式(2Dデータのみ対応)の設計データをEMARF上にアップロードすることで、その形状のとおりに木材を加工することができます。お手持ちのCADソフトやillustratorでもDXFデータへの書き出しは可能です。
基本設定:レイヤ名で加工種類を変える
DXFアップロード機能では、レイヤ名を指定の方法に従って編集することで、貫通させない加工(ポケット加工)を行うことができます。
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輪郭(切り抜き)加工
※指定しないものも、自動的にcutとみなされます。
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ポケット(掘り込み)加工の場合
レイヤー名「po〇〇mm」
※〇〇には加工したい深さを入れる
※「po18」や「ポケット加工18mm」などでは正確に認識されないので注意。
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ポケット加工の種類別の設定の違い
1. 通常のポケット加工
- 「po○○mm」という文字をタイトルに含めたレイヤーを作成する(○○には彫りたい深さを板厚を超えない範囲で入力、その他の文字が含まれていてもOK)
- ポケット加工をしたい部分の外形線を、上記で作成したレイヤーに割り当てる
2. 特殊なポケット加工1(ポケットの内側を切り抜きたい時)
- 手順に従い、任意の深さのポケットのパスを作成する
- 1.で作成したポケットの内側に、切り抜きたい形状のパスを作成する(レイヤー名にpo○○mmがないと、すべてその内側は切り抜く加工として認識される)
3. 特殊なポケット加工2(ポケットの内側をポケット加工したい時)
- 手順に従い、任意の深さのポケットのパスを作成する
- 1.で作成したポケットのパスの内側に、任意の形状のパスを作成する
- 「po○○mm」という文字をタイトルに含めたレイヤーを作成する
- 3.で作成したレイヤーに、2.で作成したパスを割り当てる
4. 特殊なポケット加工3(ポケットの内側を島形状に残したい時)
- 手順に従い、任意の深さのポケットのパスを作成する
- 1.で作成したポケットのパス内側に、島状に残したい形状のパスを作成する
- 「po0mm」という文字をタイトルに含めたレイヤーを作成する
- 2.で作成したパスを、3.で作成したレイヤーに割り当てる ※0mmの深さのポケット=削らずにそのまま残すと理解するとわかりやすい
データ作成時の注意事項
- DXF以外のデータはアップロードできません。
- 2Dパスのみを含むDXFデータにし、3Dパスや面(Solid)を含まないようにしてください。
- 線は閉じた線(線の始点と終点がつながっている線)にしてください。
- 繋がっている線同士は必ず連結させる必要があります。
- ポケットの線は外形線にちょうど重なるか外形線よりも内側に配置してください。
- 外形線よりも内側にある線のうち、ポケット指定のない線は切り抜き線として認識されます。
- オフセットの自動生成機能がないため、オフセットはご自身で作成していただく必要があります。
- フィレットはWEB上での編集で作成できます。